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燃料 [陶器について]

今はどこも一番経済的な電気窯が主流だけれど、元々は薪だった。

8世紀中ば、愛知郡では、舶載青磁の国産化のために工房がたくさんできました。
そのあたりの森はほとんど手付かずの原生林で、コナラ、クヌギ、樫、椎などの広葉樹林が多かった。
けれど、広葉樹は一度伐採すると成長に長い時間がかかるために、繁殖が強く、成長の早い赤松が主流を占めるようになった。

赤松と堅木の薪のちがいは、燃える速さ。
赤松は早く力強く燃えます。 堅木はゆっくりと持続性のある燃え方をします。

オキ(燃えカス)が出来やすい堅木は炉内の温度を保つのにも役立ちます。 適度な料のオキは窯の温度を保ち、新たに投入される燃焼を早め、温度を上げるのに役立ちます。

赤松は脂分が多いので、焔は長く窯の奥まで炎が届く効果を持ちます。もしくは、その計算も含めて窯は設計されています。焔が長いため、燃焼室を堅木に比べて小型ですみます。


ー大石訓義著猿投古窯参照
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